masahikomifune.com:

ホーム > Tohoho > 中国4千年?

中国4千年?

香港より北京へと向かう中国国際航空108便。
小さい飛行機は満席、隣には中国で流行っているような派手なジャケットに身を包んだ男二人組。オリンピックの影響か「ナウい」人たちが増えているようだ。
俺は通路側に座り窓側の男は速攻で深い眠りに。その後着陸まで一度も目を覚まさなかった。
そして俺の隣、真ん中の少し太っちょな男はうたた寝状態。

機内食の注文のときにマンダリンでもない広東語でもない(ような)、聞きなれない言葉で注文、ミートソースのパスタが運ばれる。くそっ、旨そうだ・・・
俺は豚肉とご飯。どう見ても隣の男の方が旨そうだ。
仕方なく食べていると、男のフォークからパスタが滑り落ち、はち切れそうなTシャツにヒットしたあとにジーンズへ落下した。

あ~~

ミートソースのシミなんてなかなか落ちないぜ。
そう思っていると男もバツが悪そう。
天を見上げることはないが、パスタが残した「マーキング」を見下ろしている・・・

「粗相」をしでかしたパスタを指でつまみ上げ、「マーキング」されたTシャツを恨めし
そうに見ながら、おもむろにおしぼりでしみ抜き開始。
「拭いて駄目なら叩いてみな」よろしく、男はTシャツをおしぼりで何度も何度も軽く叩き始めた。
成果が出始めたのか、叩くこと叩くこと。
軽く叩いていたのが徐々に強くなっていく。
ひぇ~~!

完全に百叩き状態。
中国4千年の歴史がそうさせるのか、規則的に叩き、規則的に確認し、そしてまた規則的に叩く・・・
男の表情は微動だにしない。
ただ叩く。
シミがあるから叩く。
デキる男とはそういうものなのだ。きっと・・・俺はデキない。

そして、それでも横の男は深い眠りから覚めない。
あまりの叩きっぷりに俺もシミの状態を確認したいところだが、あまりの叩きっぷりに目を向けることをはばかり確認は出来ないものの、しばらくするとTシャツは「百叩きの刑」から開放されたようだ。
男はその後あまったパスタを口に運ぶことなく、デザートを前屈気味に口に運び入れた・・・

往路と違って眼下には北京の街が目に入る。
高度を下げて着陸態勢へ。
窓側の男は目を覚まし、横の男と会話を始めた・・・
・・・
日本語で
・・・

Feed

Powered by

Search