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No.93 ツアー・オブ・ジャパン 第7ステージ

ツアーオブジャパンもいよいよ大詰め、最終ステージの東京にやってきた。
昨日の伊豆ステージでは、思った以上に苦しむこともなく、無難にゴールに辿り着くことができた。



東京ステージは朝から雨。
ここまで天気には恵まれていただけに、気分は少しブルー。
特に都会だけに路肩のほうもあまりきれいではなく。油断しているとパンクのリスクがあるだけに、スリップ以外にも気を使わなければいけない。
毎年のことだが、ここ東京ではスタートからアタックが続いてスピードが落ちない。
毎年中盤になるとアタックの疲れか、逃げが決まっている。
逃げ切ることもあるし振り出しに戻ることもあるが、ひとついえることは区間勝利を得るためには、集中して最初から攻撃に加わっていかなければいけないだろう。

国内選手を中心に逃げが決まりかけては吸収、決まりかけては吸収、の状態が続く。
周回コースで逃げが決まりかけて単独で追走、追いついて「決まったかも」と思ったところ、、結局追走されて吸収される。その直後、行かせてはいけない逃げのグループを見逃してしまった。

チームとしてはなんとか振り出しに戻したいものの、飯田ステージ後に失った松村の存在も大きく、残ったメンバーでは対応しきれず後手に回る。
集団全体の追走のリズムも最終日になると区間のみを見ているわけではなく、どちらかと総合での争いに重きを置き、区間は二の次の動きになりやすい。

093-1.jpg気がつくと雨もやみ、路面も乾き始める。
とにかくパンクのリスクを考えて、なるべく路肩の方へ入らないようにする。

ポイント賞の逆転される可能性をもつ愛三にも共同戦線を持ちかけるが、彼らも守るためのアシストがおらず、マトリックスは孤立した形になってしまった。

自分自身が前に入り込めなかったことも原因のひとつではあるが、チームとしても自分たちにとって何をすべきか、何をしなければ自分を含めて不利な状況に陥るか、と言うことを身をもって知らされたに違いない。

ラバネロなどなんとかもう一度振り出しに戻したいチームと一緒に追走。
それにリーダーチームも大きな遅れを、逆転をされないように協力。

しかし最終的に協力できる範囲は俺たちの願っているほどは期待できない。
ある程度差を詰めていったものの、詰めきれなかった。
集団でのスプリントは、ポイント賞確定の西谷(愛三)を最後でまくりきった。
彼のようなスピードを持つ選手に対しては、ギリギリのところでの勝負となるため、細心の注意を払ってスプリントした。

今回のツアーオブジャパン全体に言えるが、すべて詰めが甘かったとしか言いようがない。
それはチーム全員の責任もあるかもしれないが、俺自身に対する責任が大きかったように思う。
最後の詰めが甘いということは、コンディションは悪くはないのかもしれないが、あと一歩のところでのコンディションはまったく足りていなかったとも言える。

大阪でのスプリントでもラスト150メートルのスピードは満足いくものじゃなかったし、奈良でもアタックのタイミングをきっちりと読みきれなかったし、美濃でも前に入り込むことが出来なかった・・・
一つ一つをみていくと小さな問題かもしれない。
しかしあわせてツアーオブジャパン全体を見た場合、極端だが「何も」残せなかったといっても過言じゃないはずだ。

ツールド熊野を終えたときはまた違うストレスを感じ、2週連続で「落としてしまった」

選手をしていると、レースはそうそう勝てるものではないことは重々承知しているが、狙っていただけに歯車が合わないときは、ただただストレスが溜まっていく・・・

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