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No.92 ツアー・オブ・ジャパン 第6ステージ

ツアーオブジャパンもいよいよ第6ステージ。

この修善寺ステージは平坦路がなく、非常に厳しいコースだ。
登っては下る。
登りの勾配も一般路ではない人工的なもので、下りも本当の意味でテクニカルではない。

いかにスムーズに走れるかを追求したサイクルスポーツセンターのコース。

奈良や飯田の下りの方がはるかにテクニカルで俺に向いているし、登りも一般路のほうが精神的に気持ちよく、苦しいながらも楽しめる。
これぞロードレースというのがいい。
修善寺は完全にそういったコースではない。
長年日本のトップ選手を決めてきたコースだから、ここで勝てない、活躍できない選手はロード選手として認めてもらうことはなかった。もちろん俺も。

だが時代とともに徐々に変化し、修善寺のコースに強いのは特殊な選手、という感覚も生まれ始めたのは事実だ。
しかし、ここでロードレースを行う以上、避けては通れない。

俺自身、何度ここでのロードレースを苦痛に感じながらも、ここで耐えうるために練習してきたことか。
近年は5kmコース正周りから8キロコー逆周りが一般的になりつつある。

こちらのほうが若干登りも厳しいが、その分下りもテクニカル、急勾配ながらも俺の中では苦手意識は少し薄まっている。もちろんそれでも優勝争いや主要グループでゴールするには至っていないが・・・
それまで登りの険しいコースでは軽量カーボンホイールにチューブラーを使用してきたが、今日はアルミリムにタイヤはパナレーサー・バリアント。

登りで多少遅れても、下りをフルスロットルで走ることが出来れば、なんとか取り戻せるはずだ。
だから下りでの剛性重視でのホイール&タイヤチョイス。
強烈なGがかかっているときは、剛健な足回りのほうがはるかに速く、体感的にも軽く感じるものだ。

例年と同じくスタートから逃げる選手がアタック。

俺は完全に無視し、あくまで明日に備えて体力温存、残り半分あたりまではメイン集団に残るよう努力し、そこからは大きなグループでグルッペットでいるのが好ましい。

総合の上位を狙う選手たちがスタートと同時にアタック開始。
何度か仕掛けがあったのち、先行グループをリーダーチーム、主要チームが追走する形に落ち着く。俺としては願ってもない展開。
集団はひとまず落ち着き、集団が追走することで落ち着いた一定ペースに変わってくれる。
あとは翌日のことを考え、確実に完走・オーバータイムにならないところまで、温存して走ればいい。

昨日でリーダーが韓国の選手に移り、集団の支配力が薄まっていることで、完全に壊れるまではどこも利用しないと考えている。だから支配力が薄まったかなと感じるあたりで気持ちを切り替え、確実にゴールできるグループに入り込んで脚を温存してゴールしたい。
逃げているグループとは2分あたりで推移。
このあたりのタイム差だと、集団から飛び出すには差が大きいし、かといって手綱を緩めることが簡単でない距離にある。

揺さぶりがないまま集団は前を追っていく。

意外と後半までバラけなかった集団はさすがに焦りで一気にペースアップ。
俺はある程度人数のまとまったグループに入り、無理せずゴールへと向かう。
ゴールしてみれば13分弱遅れの集団で、このグループが安全にゴールできた最後の集団となった。

あとは最終の東京のみ。
今年は一度も救済されることなく東京へと入れる。
最後の1ステージ、なんとか良い結果で終えるようにしたい。

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