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No.89 ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ

今大会の中で、俺の中で一番好きなコース、そして自分の脚質に合っているレースを挙げるとすれば、それは間違いなくこの第3ステージ「美濃」だと思っている。
大阪や東京は嫌いじゃない。チャンスがないわけじゃない。
しかし平坦コースのため単純に力だけの勝負。
俺は何度も言うが純粋なスプリンターじゃない。
いろいろな駆け引きの後におこなわれるスプリントが得意であって、単純なスプリント勝負ならばチームでも辻や向川、それに他のチームでも速い連中はたくさんいる。
その点この美濃は、ゴール前の丘陵地、そして若干長めの距離設定、そして3日目と言うことで疲労度もあることから、総合して一番俺に向いていると思う。

2日目を終えての総合は少しタイム差があるものの悪くない。
このステージでもし区間を狙うなら、あまり総合で接近していると総合成績での戦いが絡んでしまい、純粋に区間勝利のみに目を向けられにくい。
そう考えるとタイム差的にはこのぐらいがちょうどかもしれない。

スタートから少しナーバスな状態で集団は進んでいく。
たった1回の登りしかないので登りでは警戒心が強いが、平坦はみんな少し緩んでしまっているので危険だ。
実際去年も平坦区間での逃げがかなりしつこく続き、最後まで逃げていた岡崎はあわや!と言うところまで逃げていた。

序盤の攻撃では、去年のように逃げが決まるのではないか?と言う思い、そしてリーダーチームに対しての警戒心からか、探り合いのような中途半端なアタックが続く。
そして2周目の登り、登りで速い!と言うほどのスピードではないが集団が縦に伸び、あっけなく20人ほどの逃げが出来てしまった。
ちょうど自分の前の方で中切れが起こり、まだ序盤なので無理にギャップを詰めるのに体力を使いたくないと動かなかったことが裏目に出てしまった。

089-1.jpg
ステッグコンピューターを中心にすぐに追走。
取り残されているメンバーも悪くはない。マトリックスも追走に加わり、そのうち逃げ遅れたラバネロやなるしまも協力。
タイム差は広がらず1分前後。
最初は協力的ではなかったニッポが合流すると追走スピードは上がるものの、さすがにここまで引いてきたチームメートはほとんど先頭交代には加われず、後半には登りで力尽きて脱落していく。
俺はその間、集団内で体力を温存していく。
朝までは雨が降っていたから、昼からは急に暑くなる可能性がある。
そのため脱水のように水分不足にならないように注意する。
次こそは躊躇せずに前に乗らなければ・・・
とにかく後半に向けて徐々に集中力を高めていく。

先行グループ対ニッポ。
最後になってようやく1分を切って前が見え始める。
最後の坂で仕掛ける選手に反応するべくスタンバイ。
だが集団内でも微妙にお見合いのようなペース、結局集団のまま下りへ。
集団もおよそ50人ほどか。
前も徐々に迫ってくるものの追いつくことはなくゴールへ。
18位争いで入賞圏内は3人。
明日以降に脚を温存するためにスプリントすることなくゴールする。

総合は少し位置を下げたが、リーダージャージに手が届かないのなら正直それほど重要ではない。
明日は飯田。
タイムアウトはないだろうが、もし序盤からかなり速い展開だと完走すら厳しい状況もありうるコースだ。
とにかく今日はゆっくりと休もう。

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