masahikomifune.com:

ホーム > レースレポート > No.88 ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ

No.88 ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ

東大寺からスターする第2ステージもすっかりツアー・オブ・ジャパンの顔となった感がある。
東大寺から三間峠を越えて布目湖周回コースへ。
もし気温が高ければ、布目湖へ移動するパレード区間だけでも十分険しく消耗してしまうステージとなる。
今年は若干だが気温も低く、おかげで移動する間にボトルの水が空っぽということはなかった。
移動中もスピードはあまり速くなく(稀に審判車両のペースが速く、集団が分裂してしまったこともあるし、先導する審判車両のペースが速すぎ、三間峠の入り口を左折せずに道を間違ってUターンした年もある)周回コースまでは落ち着いて走ることができた。

周回コースに入ってからリアルスタート。
昨日大阪ステージで優勝したオーストラリアは、集団をコントロールする力は絶対的な支配力、集団の主導権を握り続ける力はないと感じられた。
他の日本人も同じように考えているようだ。
序盤から逃げが決まり、メンバー構成を見ると後半までもつれそうな、そのまま逃げきってしまいそうだ。
マトリックスからは、最初に逃げを決めた佐野がそのまま入る。
昨年の沖縄では素晴らしい走りを見せているし、過去に石川ロードでも優勝するなどポテンシャルは高いのだが、その潜在能力を開花させるレベルには達していない。
この佐野の攻撃をきっかけにできた逃げがどこまでいけるのか楽しみだ。

俺自身は安原監督からの基本方針である、大阪・身の・東京ステージで結果を残すべく走り、あとのステージは捨ててしまってもかまわない、と言う区間狙いの作戦を守りつつも、チャンスがあるようなら狙ってみる方向で走る。
まず佐野の逃げには静観。たとえこれで総合が大きく脱落するとしても、だ。
そしてもしこの逃げがつぶれた場合、攻撃できそうなら入り込み、まだタイム差がない状態なので総合リーダー、もしくは好位置につけて存在をアピールしたい。

088-1.jpg
集団ではもちろんこの逃げを歓迎している選手たちばかりではない。
がむしゃらに追いかけるわけではないが、常に追える範囲でレースを進めていきたいようだ。
中盤を過ぎて佐野が力尽きて前から千切れてくる。マトリックスは前にはいない。
集団内でも向川、そして俺の二人。
日置はあまり好調とは言えないし松村もツアー・オブ・ジャパンの雰囲気に飲まれているのか本来のパフォーマンスを発揮できていない。

後半に入っても前は捕まる気配はない。
後続では唯一のプロコンチネンタルチームであるスキルシマノが総合等を考えて振り出しに戻したいようだ。
だが結局前に追いつくことはなく、10人ほどが逃げ切り、集団は遅れてゴール。
俺は登りゴールで優勝の可能性、ポイント賞のポイント加算もない状況だったので集団内でスプリントせずゴール。

これで関西でのステージは終了。明日は区間賞の可能性のある美濃ステージ。
ゴール前ラスト5キロほどにある小さな丘は、スピードを生かした攻撃に適しているので俺自身得意なコースのひとつだ。
区間賞、そして総合を絡めた作戦を考えられるのはひとまず明日までだろう。

Feed

Powered by

Search