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No.077 ツール・ド・台湾 第7ステージ

台北サイクルショーの行われている会場に近い台北郊外でのクリテリウム。

周長は1.5キロほどしかなく、道幅も狭く油断していると結構厳しく感じるであろうコース。

コース外側にあるバリアーが少し気になる。

バリアー自体の位置はある程度適切に感じるが、バリアーの脚の部分が若干内側に来過ぎているのではないか。まぁある程度試走して走るわけだからコースのインフォが頭に入っていれば問題はないのだろうが…

07-01.JPGスタート地点には台北ショーもある関係で日本人の自転車業界関係者の姿も見かける。

自分を応援してくれている人たちも駆けつけてくれ激励していただき、勇気をもらう。

写真
07-01:ジャパンナショナルチームで参加している鹿屋体育大学の内間選手。
来る者は拒まない。アドバイスを求めに来てくれることは、チームは違えど未来の
チャンピオンのためになれればと思う。このあと内間選手は落車に巻き込まれ大変
だったようだ。

スタートからレースは常に速い展開。いきなりキナンやジャイアントの選手たちも仕掛けてくる。

ジャイアントにしてみれば、ここまでたいした成績を残していない。

ホストチームとしては不本意だろう。その動きに皆が反応。コースも狭いし風も思った以上にきつい。それがために序盤から油断できない展開だ。

何人かが抜け出しては吸収、ポイントを絡めてはアタック、を繰り返して集団は進んでいく。

皆ここまでのステージで疲れているのか、アグレッシブではあるがキレはあまりない。

ヨーヨーゲームのようにレースは進んでいくが、ラスト12周あたりでゴール地点で集団落車。

コース外側、集団のかなり前方で落車が発生した。

俺の前の選手も倒れて、そのまま滑っていく。

俺はその選手に触れているような状態だったがなんとか脱出。

2日連続でギリギリで落車を回避し、事なきを得る。

そしてそのまま前を行く20人ほどになんとか合流する。

ゴール地点に戻るとまだ前では落車した選手が倒れこんでいる。

主催者はここで一時レースをストップした。

クリテリウムなどでは主催者救済で復帰できるのだから、ここはストップさせる必要ななかったのではないだろうか。

もしくはコースを若干狭くしていたのが裏目に出て、集団が通過できないのだろうか…

完全に集団はストップしてレースは中断。

ここまで全体的にキレを感じなかったから、最後に向けて仕切り直しができてしまうので、俺としてはあまり面白くない。

多分それは海外チームの選手も同じ考えのはずだろう。

再びレースが再開されるが、残り距離が15kmほど。非常に攻めにくい。

宮澤が他のチームにレースをキャンセルさせるよう、アタックせずにこのままレースを終わるように話をしているが、正直このシチュエーションだとまず話は成立しないだろう。

ジャイアントはここで成績が欲しい。ホストチームとしてはあり得ない成績だし、スポンサーにしてみれば、ここは攻撃して欲しいはず。まず話には乗ってこないはずだ。

それにヘルスネットなどの海外チームにしてみれば、ここまでスプリントでの対戦成績はすべて上位。そうなればこの話にのるメリットがない。

仮にリーダーチームと総合2位チーム、そしてジャイアントらが話を展開すれば話は別。最も利のあるものが話をすれば通る可能性も高い…

そう考えれば必ずアタックがある…

07-02.JPGレース再開後、すぐにジャイアントのマッキャンがアタック。そして皆がアタックに反応すべく活性化。やはり、だな…

残り距離が短いところで休憩ができたので 逆に集団の動きは研ぎ澄まされている。

このままほとんど一列の状態でレースが進むものの、ラスト5周あたりでワンカンポや福島晋一らが抜け出す。

何処のチームも危険を感じて追い上げる。

ラスト300mあたりで集団はなんとか吸収。

いや、吸収したと思った瞬間にそのまま福島とワンカンポがアタックし逃げ切りワンカンポが初日に続いての区間賞。

俺はゴチャゴチャしたスプリントで力を発揮できず、13位と言う結果に終わった。

この日同じチームで走っていた外勢選手(国内ではダイハツボンシャンス飯田)が落車に巻き込まれ、そのまま病院へ運び込まれたようだ。

ここまでは集団の良い位置を確保して、日々良い走りを披露してくれていたので残念だ。

俺は昨日と同じく寸でのところで落車を回避。

もしかして運がいいのか…

しかし集団の細かな動きに目がついていっていると感じるのも確か。

ヨーロッパで走っているときも、よほどの状況じゃない限り結構いろいろなことが「見えて」いた。

残すはあと1ステージ。

ここはなるべく前で展開し、チャンスを見つければ攻撃したいと思う。


写真
07-01:ジャパンナショナルチームで参加している鹿屋体育大学の内間選手。
来る者は拒まない。アドバイスを求めに来てくれることは、チームは違えど未来の
チャンピオンのためになれればと思う。このあと内間選手は落車に巻き込まれ大変
だったようだ。
07-02:コメントなし

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