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No.074 ツール・ド・台湾 第4ステージ

第4ステージ、台中でのクリテリウム。
昨日までの3日間、正直あまり体調自体良くなかった。
体にキレがなく、それこそ風邪をひいているかのようなだるさ。
今日は比較的「まし」、最初はちょっと様子を見るように集団の最後方で走る。
今日のクリテリウムのコースは道幅もワイドで、コーナーでもそれほどスピードが落ちないと判断した。そうなれば後方でも前方でも走っているときのきつさは同じだ。ただ後方は何かあったときに前に上がるのに労力がかかるし、勝負が動き出したときに反応できない。だからそれまでは後方待機できるが、そのタイミングを見計らって前に移動しなければならない。

4-01.JPGスタートと同時にアタックが連続し常に一列。
昨日までの感じだと多分40分ぐらいで全体的にスピードが鈍っている。このタイミングで逃げが決まるかもしれないが、リーダー及びスプリンターで勝負を決めようとするチームが多いので、多分今日も基本はゴールスプリントでは?という思いで走る。
スピードは速いが後ろでもそれほどきつさは感じない。全体に流れるような感じだ。その間俺はケイデンスをやや高めに体調を確認しながら走っていく。
昨日までの3日間と比べるとかなり感触はいい。
およそ1時間弱のところで徐々に位置を上げ、先頭付近まで上がっていく。
総合を争う選手たちは秒差をひっくり返すのに中間スプリントももがいたりアタックの反応も神経質なまでに積極的。
俺は現段階では総合は関係ないし、最後まで関係ないだろう。
日本人では西谷と宮澤が総合リーダーに届く位置で攻撃をしている。今回は特に彼らと戦う理由も意味もない。彼らが攻撃をしている間は邪魔をしないよう、全面的ではないが彼らに対しては敵ではない動きをする。
日本人がUCIポイントを獲得するのを阻む理由はない。
もちろん自分自身を中心に考えるときは別だが、今回はそういうモチベーションの高いところでは戦っていないし、今回は彼らのほうがはるかに仕上がっているからだ。

途中何度か逃げが決まりかける。
総合上位が取り残されたと言っても決まらないとは限らない。決まるかもしれない。
そういう動きのときは俺自身単独でも前に入り込むように積極的な動きに帰る。
それはもちろん自分の成績のため。
ある程度反応していると脚の感触がわかってくる。
今日は何ができるか…今までの流れからするとやはり今日もゴールスプリントか…そうなったときにどこに便乗するのがいいのか…

ゴールが近づくと総合上位、すなわち今大会のスプリンターたちがチーム単位でけん制している。
そしてスプリントでは愛三工業が列車を試みて主導権を。だが最後はやはり経験値が上回るヘルスネットなどがきっちりと抑えてくる。
ヘルスネットのオビーなどは俺がランドバウクレジット時代、ナビゲータースでヨーロッパのセミクラッシックにも優勝したことのあるような選手。力量的にはあまり大してことがないと見る日本人もいるようだが、ヘルスネットのレース後半のまとめ方は、少ない戦力でもきっちりと最低限の動きをしている。

ラスト1周ではまずまずの動きをするものの、ラストはあまり伸びず11位という結果だった。
11位という結果は数字以上に自分自身満足している。
ここ数日間あまり乗れている感覚がなかったので、今日は良かったと思えたからだ。
明日はe-MAの本拠地である新竹がスタートゴール。
今回せっかくチームにジョイントさせてもらったので、ここらで俺らしい走りでチームにお返ししたいところだ。

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