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No.072 ツール・ド・台湾 第2ステージ

taiwan2nd01-1.JPGのサムネール画像第2ステージは1周13キロほどの周回コースを8周ほどする。
バイパス道路の高架下を往復するコースで、コース的には非常に単調だ。
しかし去年の話を聞くと風の影響で集団から力で抜け出しに成功しているという。このあたりはよく見極めて走っていかなければならない。

パレード終了後からアタックが開始される。
昨日の時点でほぼ全員が同タイム、今日のタイムボーナスや少しでもタイムギャップがあれば総合では有利に働く。
誰かがアタックしては必ず誰かが反応、この繰り返し。まったくどこかが主導権を握ろうとかそういう動きはない。ただアタックが延々と繰り返されていく。
もしそれなりに強く選手が単独で、もしくは複数で抜け出そうものなら必ず休むことなくアタックが繰り返される。
1回目のポイントを終えたところで今回はスプリントで何かをするには手持ちの駒が少なすぎると実感。それに自分自身も思ったような加速を感じない。中間ポイントなどのアクションは考えずに走るようにする。

taiwan2nd02.JPGのサムネール画像中間地点を過ぎて集団全体の動きが少し鈍く感じたのでUターン区間を利用して全力でアタックを仕掛けてみる。
真後ろの選手が離れる。単独でそのままペースを上げて集団が分裂するのを前で待機する形を取ってみる。
およそ1キロ。集団は分裂を開始するが思ったほどのギャップはできない。それに自分自身も単独で仕掛けてペースを維持するのはこのあたりが限界か。そしてそのまま集団に戻り、体力を温存する。
初日にタイム差なしでゴールしたことで集団全体に逃げが決まりにくい。そしてスプリントに自信を持つチームも多いことからタイム差をつけるのは今日に関しては不可能と見たほうがよさそうだ。

ラスト1周。
1チームが5人と少ないことでどこもコントロールは最低限に留めたい。そのタイミングで必ずルーラーと呼ばれる連中が動いてくる。そしてその動きで隙間ができたときがチャンスだ。
何度かアタックが続くものの危険を感じたのかスプリンターを持つチームがコントロール開始。こうなるとよほどの独走力を要しないと逃げることはできない。
なるべくいい位置を奪えるよう集団内で注意する。
どこが最終的にいい位置を取ってくるのか…
それを間違うと完全に沈んでしまう。特にステージレースの序盤で力の接近したもの同士の戦いだと、主導権を握るチームを把握できない。
まして単品でのスプリント参加だと相手をうまく利用できなかった場合、そのまま「終了」だ。

ラスト1キロで15番手ぐらい。それほど悪くはない位置だが、早く前に出ないと直線が続くためスピードにのってしまうと後方からあっけなく抜かれてしまう。
上がろうとするも一瞬後方のほうが先に上がってきてしまい抜け道を完全に塞がれる。そしてラスト300メートルでゴールへ向けてバリケードで道幅が若干狭まる。そのことで集団は真ん中へ向けて詰まる。
その中でなんとか前へ上がれる隙間を探しだし踏み続けるもののあっけなくゴールラインに到達。賞金圏内20位以内に入り込むのがやっと、17位と言う結果だった。

この2ステージを終えて年末年始より変更した機材にポジションなどが対応し切れていなくて、まだバイクにしっくりきていない。
この台湾の遠征中にフィットし、気持ちよくレースができるレベルに回復してくれれば、と思う。

写真:
上:今回ジョイントしたe-MAチーム。台湾の新竹のクラブチームだ。
下:バイパス下を往復するコース

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