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No.028 実業団in石川ロード

全日本選手権のあと、いくつか気分転換的なレースを走ってきた。

西日本実業団トラックや宮田工業㈱主催のマウンテンバイクレース。これはあくまでコンディションを維持するための、俺にすればいわばレクレーション的な感覚だった。そしてその感覚からレースモードに戻す最初のレースが石川ロードだ。

このレースは去年実業団ランキングに目をやるあまり、初歩的なミスを犯してしまい優勝するチャンスを逃してしまった。今年こそは、という思いでレースに挑む。

前日のミーティングで基本は真理のJツアージャージを優先。初代チャンピオンを 目指してチームが一丸となって戦うしかない。個人の成績は伴うことは難しいが、しかし仕事を十分評価してもらえる土壌が今のチームは存在していると思う。 だから今はまずはチームの作戦遂行が最優先で、俺の成績は二の次でも構わない。しかしだからと言ってすべてを捨ててレースに挑むのではない。切り替えが必 要なときは一気に切り替えなければいけない。

序盤から激しいアタック合戦。ゴールまで登り続ける登りが集団を苦しめ、ゴール地点から1キロほどのところにある登りのピークが勝負どころだ。ここで力のない選手はどんどん振るいにかけられる。

今年の展開もほぼ同じ。逃げては捕まり・・・を繰り返し、後盤に決定的な逃げが形成された。

岡崎らが登りでアタック。俺はこの周回

ここは絶対臭う!

と異常に臭覚が反応していた。

アウターのまま坂を駆け上がり、後続が完全に断ち切れたことを確認する。

岡崎・真鍋(ニッポ)阿部(シマノ)田代(BS)小嶋(コムレイド)田中(愛三)中島(鹿屋体育大)橋川(マトリックス)、そして俺の9人だ。スムーズな先頭交代でアッと言う間に2分近い差がつく。俺はこの時点で勝負は完全に9人に絞られたことで覚悟を決める。

登りでもそれほど調子が悪いわけじゃない。このまま行ければ?と言う思いもあるが、このコースはゴールまで登り続けてゴールだ。どうしてもスプリント力を生かせることが難しいコースだ。去年もゴール前に失速して差し込まれている。

逃げが決まってすぐに、阿部がそこから抜け出そうと揺さぶりをかける。俺はチェックをいれてペースを安定させる。とにかくチャンスがあるとすれば、逃げを作らずにスピードが落ちないままにゴールへ向かうことだ。

ラスト半周で岡崎がアタックした。それまで登りがきつそうだったのでノーマーク。どちらかと言うと真鍋のアタックを警戒、そして狙いを定めていた。それだけに「しまった!」と言う思いが俺を支配する。

中島が下りで若干集団をリード。俺も反応したが泳がされるのを警戒し、すぐにグループに戻った。後で思えばそのポイントは一か八かの賭けには持って来いだったかも知れない・・・

登りに入り、中島を吸収。そのままペースを維持して登り続けるが岡崎はかなりリードを広げている。

岡崎はもちろん強い選手だが、今日のこの日はマークする順番で行くとあまりにも軽視しすぎたようだ。先の3周ほどでは本当にきつそうだったから・・・

残り3周ほどで真理が登りでペースを上げたときには、岡崎は俺の目の前で離れてしまっていた。その印象がアタックをあっけなく見送ってしまった。

真鍋がキッチリと追走を押さえ込み、皆が牽制している。俺はラスト1キロを切って勾配のきついところで離れてしまい8位に終わった。

真理は後続グループの先頭でゴールし10位。岡崎アドバンテージを与えてしまった。

俺が結果を残せなかったことは俺の責任だ。もう少し上手く立ち回れば表彰台も可能だった。その中で8位と言う成績は評価できない。

真理の10位も同じだ。これは真理が上手く立ち回れば十分先頭グループに入り込めただけに残念だ。

強くとも必ず結果を残せるという保証はない。

ミヤタスバルは十分強いチームになりつつある。あとは歯車がかみ合わないときにどれだけキッチリと噛み合うようにしていけるかだろう。

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