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No.024 3daysサイクルロード熊野 第1ステージ

TOJからの勢いをそのまま熊野でも、ということでチームのエースは真理ということが前日のミーティングで決まった。

俺自身前年度区間2勝、そして総合3位だったし悪いわけじゃないが、ここは取りこぼしのないようにしたいレース。特に今年から始まったJツアーランキングを考えると俺の成績よりも真理のことが第一だ。

第1ステージは序盤からハイペース。逃げはなかなか決まらない。その中でボーナスタイム狙いの中間スプリント。俺は真理を引き上げるべく仕事開始。

岡崎(ニッポ)が強烈な先行を見せるが俺は捕らえ、後ろの真理に譲ろうとするが、気配は感じない。まずは俺が1位通過。真理もきっちりとボーナスタイムに絡んで幸先良い展開だ。

その直後、真理を含む数人が逃げを成功させる。スプリントが強烈にスピードアップしたため、その直後は一気にスピードダウン。そのタイミングと前にいた選手の並びが良かった。チームからは増田も入る。ミヤタにとって良いシチュエーションだ。あとは俺たちは集団の中で次の動きに備えて待機すればいい。

集団の引き戻しはどこのチームも少しずつ牽制をするかのように、そして後半に向けて本格的に動き出す。

そしてラスト周回、コースの一番奥の折り返し後のアップダウンで、レースは動いた。

ここで集団から抜け出した選手達は前の逃げるグループをキャッチ。およそ20人のグループに。このままゴールに行くのが俺にとってもっとも理想だ。

俺の仕事は最後のスプリントで真理を引き上げればいい。ラスト3キロで真理にスプリントするのか確認する。もしいい状況で挑めないなら、俺自身が勝ちに行くのみだ。

第1 ステージと言うのは難しい。勝てばステージ優勝、そして大きな確立でリーダー、そしてポイント賞などが付随してくる。そのためどこのチームもスプリンター がいるチームならそのままの状態で持ち込みたいし、そうでない場合はアタックを決めたいはずだ。まずはどこのチームは何を考えているのかを残り僅かな距離 で把握し、そして共同戦線が可能なチームとはそのバランスを保つようにしなければならないし、そうでないチームは徹底的に利用しなければならない。

岡崎(ニッポ)はスプリント力にも長けているし手ごわい存在だ。そして廣瀬(愛三)もスーパーなスプリンターではないが、無難にまとめてくるはずだ。

俺たちはここまでアシストの選手に助けられ、最後のスプリントに備える。

俺は最終コーナーの手前で集団の先頭へ。このとき真理は俺の後ろに。そしてコーナー手前から加速開始、コーナーを抜けたところで真理を解き放った。

もうこの時点で真理の区間賞を確信。俺自身上手くスピードに乗せられたし、あのスピードだったらかなりのスプリント力を持っていないと差せないだろう。それでそのスピードを真理に渡したのだから、まず負けるはずがない。

俺は最後は踏むのをやめて真理の区間賞を見守りながら3位でゴールした。

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この結果、真理が区間賞と総合リーダー。そしてポイント賞も獲得。俺は総合で2位、ポイント賞で3位と言う成績。

チームとして悪くない。ただ有力選手はほとんどこの逃げグループに入っている。

たった3日間と言う短期決戦。どうやって立ち回るのか慎重に、そして時には大胆に作戦を遂行しなければならない。

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