masahikomifune.com:

ホーム > レースレポート > No.022 ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ

No.022 ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ

飯田のステージは俺の知るレースの中でもかなりタフな部類のコースだ。平坦はほとんどないがスピードの上がるコースで、そして一気にピークへと駆け上がる峠。そしてその後もアップダウンで選手を休ませない。

チームの目標としては(鈴木)真理の区間賞、もちろん総合も捨てているわけじゃないが、富士山でのタイムトライアルの占める割合が大きく、うまくこなせないようなら総合を狙うチャンスは無い。

このステージレースが始まる前、監督が真理にどこを狙うかと尋ねたとき、すべてのステージにチャンスがあると答えていた。そのため基本はすべてのステージで真理を援護する方針に。俺も飯田では真理のために動けるならいいと言う気持ちでスタートする。

序盤からリーダーチームに対する攻撃が始まる。まだタイム差が僅差のため、フレッシュなリーダーチームを試すため、こういう動きは活発な方がいい。

序盤に逃げが決まり、チームからは一番若い森山が入る。

彼は直前に急きょ抜擢。本来なら中村がメンバーに入っていたのだが、ナショナルチームでの韓国遠征後に体調を崩してしまう。そして当初は増田を、という方向だったがレース直前に森山が抜擢された。大阪も奈良もいっぱいいっぱいの状況でこなしていたが、この飯田では調子が良かったようで思い切って先行グループに入ったようだ。

この逃げで森山は積極的に展開。一回目の山岳賞では2位通過でポイントゲット。二回目でも1位通過し山岳賞ポイントを着実に加算する。

f:id:masahikomifune1:20060629080708j:image

このTOJ飯田ステージで壁を乗り越えた感のある森山大知

逃 げるグループをリーダーは確実に追い詰める。それも徐々に徐々に。まるで距離を測っているかのようにコントロールしている。このあたりは集団で見ていても 上手いなと感心した。こういうコントロールは強くないともちろん出来ないが、他グループとのタイム差をコントロールできるチームは、そうそう大崩れしな い。

そうしているうちに中盤で前を射程圏内に捕らえる。何人かの選手はここで仕掛けて前に追いつこうとするが、距離が開いているので追いつけない。そしてその選手達を利用するようにペースアップ。俺はここで集団後方に下がり、そのあとに集団から離れてしまった。

もう少しのところで前に追いつけそうになるが、やはりバイクが体に合っていないので追い込めない。あとはゴールまでこぼれた選手達と走りきる。

先頭では激しいバトルが繰り広げられているようで、タイム差は一気に広がる。このレースのルール上はリタイヤしても既に翌日以降スタートできる位置にいる。しかしレースを自分からやめることはしたくない。それは今後のレースのためでもある。

明日は移動日でほとんどバイクに乗れない。そうなればなおさらだ。

15分30秒遅れてのゴール。

週末は富士山、修善寺、東京と続く。個人的にはこのまま休みなくレースを続けて欲しい。休みが入ることで体が休まるどころか余計に疲れているようだ。気分的にスッキリしない。

f:id:masahikomifune1:20060629080833j:image

Feed

Powered by

Search