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No.018 今季初勝利

今期初勝利inもてぎ

2006年4月9日 シマノもてぎサイクルロード

4月は本当にレースが少なく、上旬のシマノもてぎ、そして東日本実業団ロードぐらいしかない。その中で上旬のシマノもてぎはレース規模自体は大きくないが、手を抜けるレースじゃないという位置づけだった。

桜の季節に入り、ようやく脚の調子も上向きに。チャレンジサイクルロード以降はトレーニングも、自分で作成したトレーニングプログラムもほとんど消化できるようになってきた。俺の中では「レース」が出来るようなところまで仕上がってきているという感触を得ていた。

今までチームは表彰台には上っているが頂上はない。キャプテンとしてもここで何とかと言う気持ちがあった。

特にこのシマノもてぎは混戦になる可能性が高い。距離も短いから多くの選手がゴールスプリントに絡んでくる可能性も高い。こういうレースではキッチリとミスをしないように組み立て、そして「ここ」と言うポイントでは全身にあるパワーを吐き出す。これは基本的に距離が伸びても同じだが、短くなればなるほどに重要だ。

今 期チームは(鈴木)真理をエースとして迎え入れた。どこのチームでも同じだろうが勝つべき人間が勝つ、エースが勝つということはチームの士気が確実に上が る。だからレースのスタート前に栗村監督との話し合いでは、俺は真理をエースとして勝利を託す形でいいのじゃないか、と提案した。もし最後混戦になれば俺 が最後の発射台となればいい。そこに行くまでの組み立てはどうするか・・・

序盤から攻撃が続く。俺は横風を利用しペースアップし集団内で休めないように攻撃を仕掛ける。だがそう簡単に攻撃が決まることはない。俺はあえて攻撃を断続的に続ける。それはこの攻撃がすべてジャブとなって後半に効いてくるようにするためだ。

中盤になりチームにとって良くない状況の時には若手の3人が、そして真理が攻撃を開始。優勝候補なだけに多くの選手がマークしている。何度も横風区間や登りを使って抜け出そうとしているが決まらない。そしてレースは後半、集団でのスプリントへと向かっていく。

監督からは若手にきっちりと前に出る動き、そして俺と真理がスプリントへ、だ。

レース後半になり風向きが微妙に変化。ゴールは俺にとって願ってもない向かい風。

後半、監督から無線でが入る。

「真理はフリーで三船さんが集団スプリントで動くように」

俺は最初無線が聞き取りにくく、ただチームメートの動き方でなんとなく俺が最後かな。と感じた。俺は残り3キロで自分のスウィッチをオンにし、ラスト1キロで高野のアシストを受けて好位置へ。

それまで若干弱い横風程度だったホームは強い向かい風に変っている。最終コーナーを回る前、自分の調子を冷静に判断したら「勝てるな」って。もう自分の中では最終コーナーを回るときには勝負は終わっていた。

(もちろんそれでも負けてしまうこともあるだろうが・・・)

列車を作ったマトリックスもホーム向かい風に失速。その後ろから仕掛けた山本(シマノ)も加速に力を使っている。そういう状況こそ俺が待っていた、そしてもっとも得意とするスプリントだ。

ラスト150mほどから11Tを思い切り踏み込み、ゴールラインでは山本を差しての優勝。多分コンポにカンパニョーロを使用した初めてのシマノ主催レース優勝者か。

(過去に中川もミヤタ時代に優勝しているが、シマノの選手がオープンだが先着している)

春先から自分じゃないような体の動きもようやくまともに動き始め、勝てるということを証明できたことは大きな収穫だし自信に繋がる。

そしてこのレースは俺ひとりで勝ったんじゃない。むしろ新制ミヤタチームがあったおかげで勝利できたといっても過言じゃない。きっと俺じゃなくても真理でも十分優勝できただろうし、その他のチームメートでも十分優勝できるレベルに達していたと思う。

今年も去年同様、何度勝利数を重ねることができるのか。まだまだ自分を信じて勝負していきたい。

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