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No.016 シーズン本格的な開幕

シーズン開幕

2006年3月19日 西日本チャレンジサイクルロード

シーズン開幕を告げる西日本チャレンジサイクルロード(以下西チャレ)

数年前までは修善寺で行われるチャンレジサイクルロードレースがシーズン開幕レースだったが、近頃は完全に西チャレが開幕レースとなった感がある。

今年は主要チームが国内での活動にも重きを置き始め、そのためこの西チャレでも例年に比べて主要選手が終結した。

シマノは主要選手は海外で活動しているが、それでも残るメンバーでも十分の戦力だ。それにブリヂストン・アンカーは台湾で2勝した田代に電撃移籍した飯島、マウンテンバイクで活躍する鈴木に辻浦など。そして今年から立ち上がったマトリックス。日本の「重鎮」三浦さんに安原さん、そしてトニステイナー時代のチームメートである橋川、去年まで良きチームメートだった中川、それに去年ネックス・コルナゴを支えてきた選手たち。

そして誰がエース担ってもおかしくない愛三。今回は愛三のメンバー全員が優勝候補だろう。

心配された雨も降ることがなくレースの朝を迎えた。太陽がチラチラと顔を覗かせるものの異常に寒い。強い風に時折振り落ちる粉雪も寒さを増している。この西チャレは毎年天候には恵まれていないような気がする。

スタートからレースはナーバス。シマノマトリックスも愛三を意識している。

1 周目に様子見的な揺さぶりに反応し、そのまま先頭で走ると集団は少し離れる。そこで単独走となりそうしようか、とそのときにふと自分の耳にあったはずの無 線のイヤホンがない。去年のTOJではそのまま下りでホイールに巻き込み断線した経緯があるので、気になってそのまま集団に戻って直す。チームで2種類無 線機を使用しているが、今回あてがわれたタイプのものは俺の耳と相性が悪いのかすぐに外れる。結局走りながらヘルメットのストラップに巻きつけ、外れにく くした。

序盤からチームメートの動きがいい。ここまで合宿でも良い感じで仕上げてきたようだし、十分自分を信じて走れているようだ。去年とはまるで別チーム。真理も冷静に周りが見られている走りだ。

レース自体の距離が短いために展開はめまぐるしい。俺は途中から寒さからか、中国で痛めた足首の調子がそれほど良くなく、集団内で少し様子を見ていたが、他のメンバーは素晴らしい走りだったし、今日に関しては俺はいなくとも完璧だったろう。

中 盤以降、先行するグループには真理が一人だけと厳しい状況に追い込んでしまったが、逆に俺が集団内にいることでそれほど負担にならないだろうとチームとし ても真理に託した。結果的には西谷には勝てなかったが、後手に回って着外になってもおかしくないシチュエーションだったから、それは十分だったろうと思 う。

最終周回は先頭グループが駆け引きでペースダウン、そして集団は異常なペースアップで、残り半周からは「あわや合流?」というところまで接近。もし先頭グループに合流して集団スプリントと言うことになれば、俺としても最後まで集団であぐらをかいてゴールと言うことはできない。少し気合いを入れ直していたが結局合流することはなく、俺はそのまま集団から離れ29位でのフィニッシュ。

優勝した西谷はじめ盛、別府などの愛三勢は春先からかなりのレースをこなして完璧に近い仕上がりをしているはずだ。そしてシマノも豊かな資金源をもって合宿をこなしてきたようだ。そんななかでミヤタは、そういった部分で劣るのは明白だけど、その分を気合いで補っているように感じる。

この大事なシーズン序盤は、もちろん勝つにこしたことはないが、とにかく今後のシーズンに繋がる「何か」を得るということは本当に大事。その何かを得るために冬の間からコツコツと練習しているわけだし、この春先でやっていたことが正しいのか間違っているのかの答えが出る。

今 まで長く競技をやっていて、この春先に良い答えが返ってくると、シーズンすべてが良い答えとなることが多い。もしそうならなくとも、少なくともシーズン序 盤の成績で十分後半の分もゲットしているはずだ。ベルギーなんかだとヘットフォルクで大活躍すれば、残るシーズンは遊んで暮らせる!って例えが成り立つぐ らいだ。

この29位という成績、俺にとって正しいのか間違っているのか。それは近いうちに自分に答えが返ってくるはずだ。

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