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No.006 全日本選手権シクロクロス

12月11日 全日本選手権シクロクロス 大阪府堺市海とのふれあい広場特設コース

今年のコースは久しぶりに関西で行われる。シマノのお膝元である大阪府堺市だ。

去年初めて使われた会場だが、テクニカルなパートを作り出すのが困難で、下手をすると脚があれば誰でも付いてきかねない。

実際コースをチェックしたが、アタックポイントとなりそうなところがない。相手のミスを気長に待つしかない。

レース当日、風向きの影響で向かい風と追い風しかない。これはますます突き放すのには不利。力尽きてくれれば一気に差が開くが、そうでなければ差は簡単には開かない。

スタートから様子を見て走るつもりだったが、序盤から前に出てペースアップ。集団は1周を終えたところで10人弱。思った以上に走りやすいようだ。普段先頭グループに走れないような選手も混ざっている。次は誰が攻撃するのかを見ながら次の攻撃に備える。

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レース前から優勝候補としてマークされていたので、レース中も動くと即座にチェックが入る。誰かの攻撃を利用しながら攻撃を仕掛けるが、テクニカルなパートが少ないので差が開かない。選とグループは8人ほどから減らない。

そして俺は辻浦が仕掛けたとき、わざと攻撃をせずに他の選手を利用し、差が開いたところで単独で追いつく。だが他の選手も死に物狂いで追走。ただ分かったことは俺に対しては執拗なほどに追走に力が入っている。俺はもう一度先頭グループから若干離して様子を見る。

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ちょうど中盤ごろだった。そのままホームストレートの最後の右ヘアピンに入るところでいきなり前輪の空気が一気に抜けた。(もしかすると徐々に抜けていたのかも知れない。レース終了後に確認したが、バルブ付近から空気が漏れているのを確認。パンクではなかった)

コーナーでチューブに大きな圧力がかかったとき、瞬間的に空気が抜けたのだろう。そのままグリップを失い転倒した。

後輪ならば差を最小限にすることも出来たのだろうが、前輪ではそうもいかない。おまけにこのコースは高速過ぎて完全に先頭争いは終了してしまった。

そして更に悪いことは続き、スペアで受け取ったバイクもなぜか後輪の空気が抜けている。

そして再びバイクを乗り換えた直後にスピードアップし後輪から流れ、コース内側のポールに左の人差し指を引っ掛けて出血。一瞬にして左指は腫れあがり、ブレーキレバーも引けない。

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そのまま8位まで後退しフィニッシュ。

全日本選手権世界選手権の選考会を兼ねているために世界選手権の代表には選ばれないだろう(この原稿を書いている時点ではオフィシャルな発表はされていないが、レース直後には決まっていたらしい。連絡が来ないということは選ばれていないということだろうか)

今年はこのレースで優勝し、自分が選手として育ったオランダでの世界選手権に出場し、良い結果を残すことを考えてオフシーズンを過ごしてきたので非常に残念だ。

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